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映画「アントラーズ」とは?
2021年 アメリカ製作
アメリカ先住民に語り継がれ、鹿の角を持つ姿で描かれることも多い
悪霊・ウェンディゴの伝承をモチーフにしている。
伝承に社会問題を織り交ぜた脚本が秀逸!
スコット・クーパー監督、ギレルモ・デル・トロ製作
映画「アントラーズ」キャスト
ケリー・ラッセル
ジェシー・プレモンス
ジェレミー・T・トーマス
グレアム・グリーン
スコット・ヘイズ
ロリー・コクレイン
映画「アントラーズ」あらすじ・ネタバレあり
「ウェンディエゴとは、人間が地球に対する不義によって現れた邪悪な精霊である。」
先住民の女性が、寓話を語るところから始まる物語。
荒廃したオレゴン州の小さな田舎町。
閉鎖された鉱山跡地、入り口で待っていた少年。
鉱山の奥の低い唸り声と悲鳴!?
「父さん?」声をかける少年
返事が無いため、奥へと入っていく少年。
数週間後、教師のジュリアは、伝承や寓話・神話についての
授業をしていました。
クラスの中でルーカスと言う少年の事が気がかりなジュリアは
ルーカスに声をかけるが、黙って縮こまったまま。
ルーカスは、クラスメイトから虐めを受けていたが、
家に帰る途中、スカンクを発見し石を握ったルーカスは・・・
スカンクの死骸を引きずって帰宅すると、施錠された部屋の
様子をうかがい・・慎重にドアを開ける。
ジュリアには、ポールと言う弟がいた。
彼はこの町で保安官をしてるが、過疎化で他になり手が無い為だった。
ルーカスが気になるジュリアは、次の日の授業で考えてきた
寓話を、話す様にルーカスを促します。
絵だけが描かれたノートを見ながら、小さい声で話し始めるルーカス。
自分の家族を熊に例え「父熊・子熊・赤ちゃん熊」の話を始めます。
父熊と赤ちゃん熊が病気になってしまった為、子熊が2人の面倒を
見ていると言う話で、父熊は病気のせいで怒りっぽくなっていたが・・・
それでも、家族だと・・。
ジュリアは、ルーカスの家に行くが異様な雰囲気を感じ取り
そのまま帰る。
ルーカスは、道で拾ったアライグマの死骸を切り刻み
施錠された部屋の主に与えます。
その部屋には、鉱山で何かに襲われ豹変してしまった父と
弟のエイデンが、腐った肉にむさぼりついていた。
そんな時、捜査官もお手上げなほどの悲惨な状態の
遺体が発見される。
ルーカスの虐待を疑っているジュリアは、校長のエレンにルーカスの家に行き
父のフランクと話す様に提案する。
家に入ったエレンは、エイデンを見つけ歩み寄るが、突然フランクに襲われ
身体の一部を食いちぎられる。
その後、突然フランクの体からは何かが抜け出し
肉と骨の抜け殻だけが残された・・・。
ルーカスが森を歩いていると、いじめっ子のクリントが
ルーカスに嫌がらせをしようとするが、突然現れたモンスターに
襲われる。
エレンとクリントが行方不明になり、ジュリアとポールが
ルーカスの家に行くと、そこでエレンとフランクの死体が発見される。
エイデンを探すが、どこにもいない。
倒れているルーカスを病院に運ぶが、ルーカスはフランクとエイデンを
探すために、家に戻っていく。
ジュリアとポールは同僚の警官と一緒にルーカスの家に向かうと
ウェンディゴは、警官を襲い角で突き刺す!ポールも襲われ
腕を突き刺されてしまう。
ジュリアは銃を持ち、ルーカスとエイデンを追う。
ウェンディゴは、鉱山の奥に居て熊を食べていた・・
その側には、少年たちが・・?
ジュリアは、ウェンディゴと闘い負傷してしまうが、隙をついて
ルーカスが先の尖った棒でわき腹を刺す。
ジュリアンがナイフでとどめをさすが、ウェンディゴは
弟のエイデンに乗り移ってしまう。
エイデンが変身してしまう前に、とどめを刺すジュリアン。
ルーカスを引き取ると決めたジュリア。
しかし、弟のポールが激しく咳き込み黒い液体を吐く・・・?
ウェンディゴの呪いは、終わって無かったのだ。
ーーーend-ーー
映画「アントラーズ」 感想
先住民の伝承に残る悪霊と言う興味深いテーマで、
最終的に悪霊と対峙はするが、撃退する事は不可能?
クリーチャーの造形は、さすがギレルモ・デル・トロ!という感じですが
全体を通して暗い画面の中では、ハッキリとは見えません。
ウェンディゴもしっかり登場するのはラストだけという
少々残念な感じではありました。
この作品を通じて、「人間のタブー」について触れています。
ネイティブアメリカンの間で古くから語り継がれる存在のウェンディゴは
超自然的で、欲深い精霊です。
タブーを語り継ぐための教訓であったのかも知れません。
「共食いはしてはいけない」
このタブーだけではなく、ジュリアンは幼い頃親から虐待を受けていた様で
虐待もタブーです。
ラストシーンでは、ルーカスが父親を殺すタブー。
ジュリアンが幼い弟を殺すタブーを重ねます。
この負の連鎖が、何とも言えない重苦しさと共に
人間は、生きているとタブーに直面する!という教訓にも
なっています。
全体的には、テーマの「タブー」に気が付くのが遅かったのですが
ラストを見て、重いテーマだと考えさせられる映画でもありました。
グロイシーンは少な目ですが、変身シーンはちょっとグロイかも知れません。
コメント
ギレルモ・デル・トロ作品ですか、なかなか面白そうですね。
あの独特の世界観が好きなんです。
機会があれば見てみます。
ギレルモ・デル・トロと、聞くだけで観たい!って思っちゃうんです。
独特な世界観と、拘りぬいたクリーチャーは
さすが!としか言いようがありませんでした。
機会があれば、是非~