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韓国映画「バーニング・劇場版」村上春樹の世界感がすごい!あらすじ・感想・ネタバレ

韓国映画

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韓国映画「バーニング・劇場版」とは?

村上春樹の原作を鬼才、イ・チャンドン監督が

独自の解釈で映画化したミステリー。

あらゆるシーンに散りばめられた意味深な伏線、

そして幻想的な映像美で目が離せなくなること必至。

原作とは違う衝撃的のラストシーンは、

その真意を考えてしまうはず。

韓国映画「バーニング・劇場版」キャスト

(イ・ジョンス)
ユ・アイン
(ベン)
スティーヴン・ユァン
(シン・ヘミ)
チョン・ジョンソ
ムン・ソングン
チェ・スンホ

韓国映画「バーニング・劇場版」あらすじ・ネタバレ

フリーターのジョンスは幼馴染みのヘミと偶然再会し、

互いのことを語りあう。

そして、彼女はジョンスに猫(ボイル)の世話を頼んで

アフリカ旅行へと出かけていく。

ジョンスは、ヘミのいない間、猫の世話をするが、

1度も猫の姿を見かけなかった。

それから半月後、ヘミはナイロビ空港で出会った青年・ベンと共に帰国。

後日ベンはヘミとジョンスを自宅である高級マンションに招きます。

とても裕福な暮らしをするベンを怪しく思っていると、

戸棚の中から女物の化粧品やアクセサリーを見つける。

ある日、ヘミから「故郷の近くまで来たからジョンスの家に寄りたい」

と電話がかかってき、ベンが運転する高級車で来たヘミ。

3人は庭先でワインを飲み、雑談中に突然

ヘミが幼いころ井戸に落ちたところを

ジョンスに助けてもらったという昔話をしますが、

ジョンスは覚えていません。

3人で大麻を吸い、寝てしまったヘミ。

ベンは唐突に、「ビニールハウスを燃やしている」といい出します。

次はこの近くで燃やそうと思っているとジョンスに宣言します。

それ以降、ジョンスはヘミと連絡が取れなくなりました。

ジョンスは近所を毎日見回るも、

ベンがビニールハウスを燃やした形跡はありません。

ヘミと連絡が取れないのを心配し、

ジョンスはベンの後をつけて問い詰めますが、

彼も彼女の行方を知らないと言います。

ある日、ジョンスは待ち伏せしているところをベンに見つかり

友人と食事をするので一緒にと、自宅に招かれます。

ジョンスは以前アクセサリーを見つけた戸棚に

ヘミの腕時計が加わっているのを発見します。

そうしているうちに、最近街で拾ったのだとベンが話す猫が家の外へ逃げてしまい、

ベンやその友人と共に捕獲を試みます。

ジョンスがもしかしてと思い「ボイル」と呼びかけると、

猫はジョンスに歩み寄り、ジョンスはベンがヘミを殺したのだと確信する。

後日、ジョンスはベンを郊外に呼び出します。

車から降りてヘミはどこ?と問うベンに対し、ジョンスはナイフを突き刺します。

何度も刺し、絶命したことを確認すると、ジョンスはベンを彼の車へ押し込み、

ガソリンをかけます。

ジョンスは自分が着ていた服も全て脱いで車に投げ込むと、車に火をつけます。

ジョンスは燃えるベンの車の横をトラックに乗って通り過ぎる

ラストシーンです。

韓国映画「バーニング・劇場版」感想

原作は、村上春樹の短編「納屋を焼く」で、30ページほどの作品。

映画では、2時間半弱の長編作になっています。

ドラマ版もあり、90分で作られています。

原作を読んだ方は、あらすじを見てお分かりかも知れないですが

ラストシーンは大幅に違っています。

ただ、このラストシーンは、見る人にとって様々な

解釈を与えてくれるんです。

小説のラストは?

★焼いた納屋が見つからない事を尋ねると、

「焼きましたよ」という答えが返って来る。

主人公(僕)は、今も納屋の事を考えている・・

ドラマ版のラストは?

★焼いたビニールハウスが見つからない事を

尋ねると、「焼きましたよ」と言う答え。

ジョンスは、釈然としない中、ヘミの部屋で

原稿を書いている。

劇場版のラストは?

★焼いたビニールハウスが見つからない事を

尋ねると、「焼きましたよ」と言う答え。

しかし、ジョンスはベンがヘミを殺したと確信している。

ジョンスは、ベンを刺殺する前に

ヘミの部屋で、原稿を書いていました。

その後、ベンを刺殺し、車ごと焼く。

それぞれラストシーンは違っており、ドラマと小説では

行方不明の女性は殺された?と言う所は曖昧になっています。

その点を見ると、実はジョンスがベンを殺したのは

全て想像上で、小説の1つだった?

見るものに委ねられるラストシーンです。

村上春樹の作品を、韓国の若者の貧困層と裕福層の

格差社会を上手くかぶせ、表現しており、

監督の手腕のすごさに、驚かされます。

全体的に、とらえどころのなさが、村上春樹の

独特な世界感を見事に再現している!

そんな印象を受けた作品に仕上がっています。

村上春樹ファンじゃなくても、お勧めしたい映画です。

コメント

  1. これなかなかいい映画でしたね。
    スティーヴン・ユァンの演技が素晴らしい~。
    ウォーキング・デッドのイメージがあったんですが、見直しました。
    原作30ページだったとは驚き、映画は長くなりましたね。

    • ダメうさぎ より:

      コメントありがとうございます
      スティーヴン・ユァンは、ウォーキング・デッドの
      イメージが結構強いですよね
      私も意外で驚きました。
      原作は短編だったので、監督の手腕は凄いです

  2. dalichoko より:

    これね、ヘミは亡霊なんですよ。
    (=^ェ^=)

    • ダメうさぎ より:

      コメントありがとうございます。

      えーー!そうなんだ!
      そうゆう風に見ると、色々辻褄合うかも!

  3. 映画マン より:

    タイトルの通り、村上春樹の世界観がすごかったです!
    何ともない田舎の風景がとてもきれいで思わず見とれちゃいますし、世界観にマッチしたBGMが良かったですね。
    ヘミは殺されたのか、そもそも存在しないのか、色んな解釈ができますが、見た後に大きな余韻が残る映画でした。

    • ダメうさぎ より:

      コメントありがとうございます。

      村上春樹は、結構好き嫌いが分かれる作品の様な気がしますが
      短編小説なのに、ここまで世界観を広げられる
      監督の手腕に驚いた映画でもありました。
      原作の良さを存分に引き出した良い映画だったな~とおもっちゃいます。