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韓国映画「殺人の追憶」韓国三大未解決事件の実話!

韓国映画

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以前は、見放題だったのですが、残念ながら今はレンタルになっていました。

随分前に観たのですが、

2019年に犯人が特定されたようなので、レビューを書いてみました。

韓国映画「殺人の追憶」とは?

実際に起きた未解決連続殺人事件をテーマにした衝撃サスペンス。

軍事政権下で比較的治安のよかった1980年代後半に発生し、

10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を巡る刑事たちを描いている。

ただし原作は事件を元にした戯曲であり、

現実とは状況や関連人物の背景に相応の差異がある。

監督ポン・ジュノが、一躍有名になった作品としても知られている。

韓国映画「殺人の追憶」キャスト

ソン・ガンホ

キム・サンギョン

パク・ヘイル

キム・レハ

ソン・ジェホ

韓国映画「殺人の追憶」あらすじ

1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の裸死体が発見された。

その後も同じ手口の連続殺人事件が相次いで発生。

現地には特別捜査本部が設置され、地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)と

ソウル市警から派遣されたソ・テユン(キム・サンギョン)は、

この難事件に挑む。

性格も捜査方法も異なる二人は対立を続け何度も失敗を重ねながら、

ついに有力な容疑者を捕らえるのだが・・・。

事件が発生した日には必ず「憂鬱な手紙」という曲がリクエストされている。

学校関係者から、学校の向こうの畑で泣いている女性を見たという話を聞く。

その女性こそが、被害に遭いながらも唯一命を取り留めた女性だった。

ギオクを連れて再び彼女の家を訪れ話を聞いたところ

「犯人は手が女性のように柔らかかった」という証言を得る。

その夜、ラジオ放送で再び「憂鬱な手紙」が流れた。そして、第5の事件が発生する。

曲をリクエストした人物がテリョン村に住む青年

パク・ヒョンギュ(パク・ヘイル)であることが判明する。

女性の証言と一致した為、青年を署に連行し、取り調べを行う。

事件やリクエストした曲について追及するが、ヒョンギュはのらりくらりと否定。

容疑の固まらないヒョンギュは釈放される。

時は過ぎて2003年。

刑事を辞め、セールスマンに転職したパクはソリョンと結婚し、

2人の子供に恵まれ充実した日々を送っていた。

ある日、仕事の途中で最初の殺人事件が発生した現場を訪れた際、

被害者の遺体が発見された用水路を覗きこんでいると、

1人の少女が話しかけてきた。

話を聞くと、以前にも中年男性が同じように用水路を覗いていたのだという。

その男は「昔、自分がここでしたことを思い出して久しぶりに来てみた」

と話していたという。

パクは愕然とする。

それは、事件の真犯人がまだこの村で生きているという事実であった。

韓国映画「殺人の追憶」実話の解説

この映画は、華城連続殺人事件 を基に作られています。

1986年から1991年にかけて大韓民国の京畿道華城郡(ファソン)

(現在の華城市)周辺という農村地帯で10代から70代までの

10名の女性が強姦殺害された未解決事件で、連続強姦殺人事件。

映画のラストでも描かれていますが、迷宮入りで

何とも後味の悪い結末となっています。

30年間、犯人が分からず、迷宮入りとなっていた事件ですが

急な展開で犯人が特定されました。

以下、事件を追っていきます。

事件一覧

①1986年9月15日
華城郡台安邑の草むら
71歳
最初の事件。被害者は絞殺され、
下半身だけ裸にされていた。
②1986年10月20日
華城郡台安邑の農水路
25歳
被害者は裸で胸部を刺されており、強姦の痕跡もあった。
遺体発見現場で見つかった毛髪等から犯人の血液型はB型と推測された。
③1986年12月12日
華城郡台安邑の畑
24歳
腐乱した状態で発見される。
ストッキングで両手を縛られた被害者のショーツが顔に被せてあるなど、
遺体には犯人の異常な行動の痕跡が見られた。
④1986年12月14日
華城郡正南面の農水路
23歳
腐乱した状態で発見される。
被害者は第3の事件とほぼ同じストッキングで両手を縛られた状態で発見されたうえ、
被害者の傘で陰部を何度も刺されていた。
⑤1987年1月10日
華城郡台安邑の畑
18歳
絞殺。ストッキングで両手を縛られた状態で発見。
犯人のB型の血液と精液が検出される。
⑥1987年5月2日
華城郡台安邑の山中
30歳
松の木で覆われた遺体のそばで犯人のものと思われるスニーカーの足跡が発見される。⑦1988年1月14日
水原市華西駅付近の畑
19歳
被害者はクリスマスイブから行方不明になっていた。
ブラウスで両手を縛られた状態で発見。
強姦の上絞殺。
⑧1988年9月7日
華城郡八灘面の農水路
52歳
バスに乗った犯人と思われる男がバス運転手などに目撃される。
⑨1990年11月15日
華城郡台安邑の山中
14歳
学校帰りに殺害され、ストッキングで両手を縛られた状態で発見。
被害者の陰部には被害者の所持品である
ボールペン、スプーン、フォークが挿入されており、
犯人のものと思われる血液型B型の精液、白髪が発見される。
⑩1991年4月3日
華城郡東灘面の山中
69歳
自宅付近で殺害され、下半身裸の状態で発見。最後の事件。
当時の公訴時効(15年)である2006年4月2日をもって
全事件の時効が成立し、犯人の罪を問えなくなった。

犯人の特定

2019年9月19日、

韓国警察は事件の犯人として50代の男イ・チュンジェを特定したと発表した。

現場で採取されたDNAを最新技術で鑑定した結果、

刑務所に収監中の男のDNAと一致した。

容疑者の実家があった華城市陳雁洞(旧華城郡台安邑陳雁里)の集落で生まれ、

20代半ばの1990年代初めまで暮らしていた。

華城の事件10件のうち模倣犯罪として犯人が検挙された8件目の事件を除く9件は

6件が当時の台安邑で起きていた。

特に2件目、6件目の事件はイ容疑者が住んでいた

陳雁里の農業用水路や山野で被害者が発見された。

韓国検察は10件の事件のうち3件の証拠品からDNAが検出されたことを認めた。

容疑者は1994年1月、忠清北道清州市で家に遊びに来た当時20歳の妻の妹を

性的暴行して殺害して遺棄したとして、

無期懲役の判決を受けて釜山刑務所で服役している男性だった

一連の事件は2006年4月2日に公訴時効が満了しているため罪には問えないという。

警察は時効成立後も捜査を続けてきたが杜撰な捜査が批判されている。

コメント

  1. この映画は観た覚えがあります。
    けっこう面白かった記憶が…
    韓国三大未解決事件って映画化されてるんですね。
    調べてみました。
    次は‥‥『あいつの声』ですね(#^^#)
    期待しています。

    • ダメうさぎ より:

      コメントありがとうございます。

      この映画は、後味は悪かったけど

      見ごたえありますよね。

      俳優も良かったしね~ 何より監督が好きだわ

      次のUP作品を完全に読まれてました(笑)

      明日UPします~~~!

  2. 映画マン より:

    ラストで、犯人の顔を見たという女の子の一言「普通の顔だった」が妙にリアリティ合って、とても不気味でした。
    見た目普通でも結構ヤバい人がいるってことを思い知らされますね。

    それにしても、2019年にやっと犯人が特定されたんですね!

    • ダメうさぎ より:

      コメントありがとうございます。

      見ごたえのある映画ですよね

      監督ポン・ジュノの代表作とも言えると思います。

      未解決事件の謎は、映像にしても面白く

      事件を風化させない為にも、映像で残すのは良いのかもね